【】文字通り“すべてがうまくいかなかった”ラッセル。ピット戦略は「ルクレールに抜かれるリスクを回避するため」と代表が説明
4月3日
メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームのトト・ウォルフ代表は、F1第3戦日本GPの決勝レースを振り返り、アンドレア・キミ・アントネッリが期待通りの成長を見せた一方で、ジョージ・ラッセルは物事がうまくいかなかったと述べた。
レース終了後、メルセデス陣営はふたつの独特な雰囲気に包まれていた。チームの大半は、アントネッリによるセーフティカー後の圧倒的な走りと、2度目の優勝に歓喜していた。一方チームメイトのラッセルのガレージでは、あらゆるものがラッセルに不利に働いたという思いが渦巻いていた。明らかにセーフティカーの出動タイミングはラッセルにとって不利だったが、ラッセルは第1スティントでオスカー・ピアストリ(マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム)を追い抜くことができなかったため、セーフティカーがなくても優勝するのは難しかっただろう。

チーム代表のウォルフはレースを振り返って、アントネッリのうまくいかなかったスタートに言及し、「確かに我々は、ふたりのドライバーに対し、スタートで最高のマシンを提供できていないが、今日のスタートはドライバーのミスもあった」と語った。
またウォルフは、チームが下したピットストップの重要な決断について、次のように述べた。
「我々はジョージにピットに入るよう指示をした。なぜなら、ピットに入った(スクーデリア・フェラーリHPのシャルル・)ルクレールにポジションを奪われるリスクがあったからだ」
「その後、運はキミに味方した。彼はその時点で非常に速かった。一方、ジョージはそこでポジションを失ってしまい不運だった。それに加えてソフトウェアの問題があり、スーパークリップがあって、ルクレールに抜かれてしまった」
ウォルフはラッセルについて「この24時間、彼にとって文字通りすべてがうまくいかなかった」と総括し、その後アントネッリの走りと安定性を称賛した。
「1年半前に彼にシートのひとつを与えると決断した時、18歳の若手ドライバーが、1年目に浮き沈みはあっても、このような軌跡を辿ることを期待していた。そして2年目に成功することを願っていた。まさにそれが実現した。キミが3戦で2勝を挙げると、予想できただろうか? 答えはノーだ。しかし今日は重要な場面で速さを発揮し、運も味方した。それらすべてがこの連勝に繋がったのだと思う。私たちにとって、これは非常に喜ばしいことだ」
「中東での2レースでもこの流れを維持して、もう少しポイントを獲得できればよかったが、まるで状況は駅を出発した列車のようなものだ。ドアが閉まれば、もう後戻りはできない」

またウォルフは、必ずしも新規則によってオーバーテイクが容易になるわけではないと指摘した。
「今日のレースでそれが証明された。トラフィックのなかでは、たとえオーバーテイクをするのに有利なスピードがあっても、依然として非常に難しい。それがジョージが今日直面した問題だった。たとえフリーエアで0.5秒以上速いマシンであっても、以前のように追い越すことはできない」
(Text : GrandPrix.com)

